排水パイプ脱落
2000年 春


排水パイプ脱落

排水パイプの留め具が外れ、宙ぶらりん状態になってしまいました。

'99年夏の北海道キャラバン時、排水パイプの留め具が外れて宙ぶらりん状態になっていたのに気づき、支笏湖畔で応急処置をしました。その時は、ネジがバカになっていた物と思い、一回り大きな木ねじで締め直し、修理完了としてました。

ところが、2000年4月、再度同様にバルブ部分がぶら下がっているのに気付きました。

この排水用のバルブ取付位置は、私にとって非常に都合の悪い位置で、何度もヒットしています。その度にナイフバルブを壊してしまい、既に3回も交換しています。
立体駐車場の2階に駐車しているのですが、入口が右折の登りになるため、進入角度を誤ると排水バルブをヒットしてしまいます。(;_;) 4WDの為、2WDタイプよりは車高があるので少しはマシですが、それにしても取付位置が低いです。
今回も、「気付かないだけでヒットしてしまっていたのかも..」と思いました。 しかし、外れている木ねじを見ると、木屑みたいなものが付いている...。
良く見てみると、取付部は木材をFRPで覆った部分でした。しかも、よく見ると「腐ってる...。(-_-;)」
オーバーサイズの木ねじで止めたのに再び落ちてしまった訳がわかりました。

FRPの吹きつけ不良右の写真でお判りのように、FRPの吹きつけが悪く、肝心の木材を覆う部分がスカスカになっており、中の木材が見えてしまっています。ここはリアタイヤのすぐ後ろなので、雨天走行時は必ず水を跳ね上げてしまいます。このスカスカ部分から雨水が浸入し、木材が腐ってしまったのでしょう。

YMSは広告のなかで、
「キャンピングカーの床は、走行中の水はねなどは勿論、停車中でも地面からの湿気をまともに受け、想像以上の過酷な条件下にあります。YMSのFRPモノコックフロアユニットは、床板をFRPでサンドイッチ状に完全被覆し、水や湿気による腐食を完全に防止します。」 
と、言ってるんですがねぇ...。
購入してもうすぐ6年になりますが、自然にFRPが剥がれ落ちるという話は聞いたことがないので、製造時のFRP吹きつけ不良ということでしょうね。どこが完全被覆なんじゃい!(-_-;)

実は、納車直後に下回りのFRP吹きつけの甘さと、リヤタイヤがホイールハウスに干渉してしまうと言うクレームを付けました。当時のA工場長はすぐ認めてくれて、暫く預かった後に床材がむき出しになっている部分の補修と、ホイールハウスを削る加工をしてくれました。しかし、ホイールハウスの拡張はまだしも、FRPの補修はひどいものでした。「後からの加工は難しい」とのことでしたが、見えない部分ということもあり、良しとしました。 今回の排水パイプの脱落で当該部分のFRP吹き付け不良に気付きましたが、新車購入時にはもっと詳しくチェックをしておけば良かったなぁと後悔しています。しかも、排水パイプを留めている部分は鋼材だとずっと思っていました。まさか木材だとは誰も思わないんじゃないかなぁ..。

Lアングルで補強オリジナルの取付方法(下方向から上方向にネジ止め)では、重力もかかるのでこれ以上太いネジで留めても無理のようです。仕方なくL型アングルで補強し、横方向からタッピングで留めることにしました。
とりあえずは固定できましたが、肝心の取付部材が腐っているので、またいつか脱落するでしょうね。(-_-;)

とかくキャンピングカーは木材を多く使用しています。FRPの吹きつけ不良があると、最初は良いように見えますが、数年経つと腐ってしまいますので注意しましょう。


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